涼宮ハルヒの幸福  (10月29日公開)



本日快晴なり。

いつも通りにすごせると思ってた。







あんな事を言われるまでは・・・・









俺も今や高校二年。そうさ、新学期さ。

新しい学年になってまだ一ヶ月と数日しかたっていない五月の初め。

クラス分け。   うん、まぁそうだろうとは思ってましたけどね。

俺の後ろの席にはもちろん「涼宮ハルヒ」が居る。

いなきゃ居ないでおかしいんだけどね。

だがハルヒはこのクラスに小泉と長門を招待しなかったようだ。

まぁこの方がいいのかな? ハルヒ的には。

まずよかったと思う点がもう一つある。

谷口も国木田もこのクラスにいることだ。 ハルヒの事だからどっか飛ばしているのだと思ったが・・・

まぁこの辺は感謝だな。

一年の間に色々な事があった。 夏と冬合宿、永遠の夏、カマドウマ退治・・・etc

まぁ振り返れば楽しかった。普通の高校生活よりは数倍楽しいと思った。

後変わったことが一つある。

ハルヒが他人と話している姿をよく見かける。

まだ親友ってのはいないようだが、それなりに会話へ参加しているようだ。

まぁハルヒもこの一年で変わったって事かな・・・





そして困ったことが一つある。





二年になって更に難しくなった問題。  タイマンで戦闘したら確実に敗北。 なさけない・・・



今では後ろの席にいるハルヒが俺の臨時教師となっていた。


SOS団から追試者とかなんとかを出すのは絶対許さないという理由で俺のテストの点数をあげるためハルヒ先生に勉強を教えてもらっている。



もちろん今やっていた現国もまったく意味不明で俺の頭ではとうてい理解できなかった。

とりあえず放課後にでもハルヒに教えてもらおう。



とりあえず俺は後ろを振り向いて「おい、ハルヒ」

ハルヒは気ずいていないのか?窓から外を眺めながらボ〜っとしている。

「ハルヒ?」

「んっ。何その顔、不思議そうなものを見るような目で・・・」

いや十分お前は不思議なんだがな、と不意にも言いそうになってしまったので心にしまっておく。

「いや、さっきの現国の授業わかったか?」

「あたりまえじゃない、あんなの簡単よ」

やはり神は人の才を勝手に決めてしまうものなのか・・・

「放課後でも部室で教えてくれないか?」 おぉ俺勉強熱心だな

「ん〜まぁいいわよ」ハルヒは笑顔で言った

あ〜笑った顔はなかなかかわいい、、、、じゃなくて。

今日は短縮授業なので早く終わりそうだな・・・



ー放課後ー

さて今日はハルヒに現国教えてもらう約束してるんでとりあえず早めに部室にいくことにする。

扉をノック。

中からは何も聞こえない。朝比奈さんはいないのか・・・

誰も出ないので中へ入る。  あれ?長門もいないのか・・・珍しいな。

ん〜やる事無いな・・・古泉いればゲーム出来たのにな・・・

本棚にある長門の少し厚めの本を取り出し読むことにした。

少し時間が経ちハルヒが部室に入ってきた。

「あれ?まだあんただけ?」

「そのようだな」

「ふ〜ん」

「現国教えてくださいハルヒ先生」

「お茶」   チッやっぱりこき使われるか。

とぼとぼとポットがある場所まで行く。 さてどの茶葉を使おうか

少し高そうなやつを選びお茶をいれる。

さすが俺。 そこそこ値がはりそうな茶葉なのにその辺のコンビニとかのお茶の味がする。

今度朝比奈さんに入れ方を少し教わろう・・・

ハルヒはペンを回しながら俺の入れたお茶に少し文句を言った後やっと放課後の補修が始まった。

2時間ぐらいして休憩時間。 俺が購買部へ食い物を買いに行くとハルヒに伝えたら

「アップルジュースとパン買ってきて、パンはなんでもいいわ」

はぁパシリか、まぁついでだからいっかと思い「金」と言おうとした瞬間

「もちろん奢りね」 とニヤケ面で

その後俺が色々と反論するがハルヒは全てスルー

グレルぞ、ちくしょう・・・



購買部へは久々に来るな・・・

冷蔵庫からアップルジュースとスポーツドリンクを取り出し、パン売り場へ向かう。

「あいつどれがいいんだろう?」

パンの種類はアン、ヤキソバとはじまり数十種類もある

とりあえず一番人気って書いてあったカレーパンと残り一つしかなかったメロンパンを取りレジへ



「計530円になります」

たけーな、ちくしょう・・・





部室へ戻るとハルヒは俺の手にあるビニール袋からアップルジュースとパンを二つ取り出しあっとゆうまに食い上げた

「お前もうちょっと味わって食えよ・・・」

「いいのよ!腹に入ればいっしょなんだし」

だったら安い物も高い物もこいつには一緒って事か・・・



「ちょっと眠たくなったから寝るわ、一時間ぐらいしたら起こして」








ー一時間経過ー



起こすのもなんだと思って一人で復習をすることにした。

やっぱりわかんね、、、





さて何時間経っただろう。 他の部員は誰も来ない・・・

なんかあったのか?

時計はもうすぐ18時を回ろうとしている。

しかも朝あんなにいい天気なのにすでに天気は崩れて雨が降っている。


ハルヒがやっと目を覚ました。


「ん・・・?なんか暗いわね」

時計を見るハルヒ

「!こんな時間じゃない!なんで起こしてくれなかったの!?」

「まぁいいじゃないか団長さん、いつも行動していて疲れているだろう?こんな時ぐらいのんびりしようぜ」

「ふんっ。まぁいいわ」 と怒っているのかニヤけているのかわからない表情で


俺は自分の背中に指をさした。

ハルヒは最初「ん?」って顔をしたがすぐに肩にかかっている学ランに気ずいた

そう俺が寒いだろうと思ってかけた物だ。

ハルヒは無言でブレイザーを返してきた。礼ぐらいくれよ。



「もうこんな時間だし帰るわよ」

「了解」

机に広がっている勉強用具を鞄に適当に詰め込み部室を出た。

「そういえばなんで今日他の人たちこなかったんだ?」と廊下で俺が呟く

「さぁ?休みじゃない?」



あ、やべ、傘持ってきてないや・・・・

「私のがあるから別にいいじゃない」

あぁ、ようするに相合傘しろと。   ハルヒとっ!?

「何よ、なんか文句あるの? だったら濡れて帰りなさい」

それは勘弁



「あっそうだ、あんたこれから時間ある?」

ん?別に無いが?

「そう、じゃあ少し付き合って」

まぁどうせ暇だしいいか。





帰り道立ち寄ったのは近くのスーパーマーケット

どうやらお遣いのようだ。

「何買うんだ?」

「とりあえず野菜とお肉ね」

ハルヒは必要な物を見つけたら手当たりしだいとって行く。 品質とかはいいのか?

「別に」とハルヒがそっけなく答えた



で、最後に手にしたのがカレーのルー

どうやら今夜はカレーを作るそうだ。

「後カレーと言えば何がある?」

いやもう完璧と言っていい程カゴの中には具材と調味料入ってまっせ。

「そうね」とレジへ向かいながら話す



会計も終わり外へ出る。

さて俺も用事は終わったし帰るか。

「は?何いってんの?」

なんだよまだ行きたい場所あるのか・・・?

「いや・・・・別に・・・とりあえずついて来なさい!」



と向かう先はハルヒの家。

そういえば一回も見たこと無いな・・・どんな家なんだろう。



あぁそうか、、、やっぱりそうか、、、

俺の目の前にあるのはチャイムの横に「涼宮」と書いてある普通の人からみればなかなかの大きさの家。

「お前の家・・・ここ・・・?」

「そうよ、なんでそんな驚いた目で私を見るのよ」

いやそりゃ驚くさ、普通にでかいよこの家。ハルヒはいいとこのお嬢様だったのか。

「何言ってんの? それより外は寒いから上がりなさい」



てゆーかいつのまにかハルヒの家に入っとるし。

「で、ここまでつれて来て何の用だ」

「今日は購買部で奢ってもらったからね、私は借りを作るのが嫌いなの」

あぁ・・・そうか・・・ご馳走してくれるのか。

て事はハルヒの手料理になるのか。味はどうなるんだろうな



「両親は不在か?」

「今日は二人とも仕事で居ないわ」

「いつも自分で料理作るのか?」

「週に二回か三回ぐらい親が居ないときがあるのよ、その時は自分で作るわね」

て事は、それなりに料理もうまいのかな? いや逆もある。どんなけ練習しても上手くならない奴だっている。

だがまぁこいつは全てをやりこなすスーパーウーマンだったな、そうえいえば。



「なんか手伝うことあるか?」

「何もしないでくれたほうがこちらとしても有りがたいわ」

はぁ・・・なんだよ、少しは手伝わせてくれてもいいじゃないか。

数分が経った、台所からはイイ匂いがする。

そして気になった点が一つあった、テレビの横にDVDが大量に並べてある。

しかも手にとってみると恋愛物やSF物が多いい。  恋愛物・・・ハルヒにあんまり合わない・・・ような気がする・・・

「ここにあるDVDお前のか?」

「そうよ、見たければ勝手に見てもいいわよ」

いや見る気はないんですけどね。気になったのがホラーが一つもないこと。

なんだ苦手だったのか?(笑

後ゲーム機がかなりそろっている・・・

家の数倍はソフトあるぞ・・・こりゃ・・・

おもしろそうなものが何個かあったので今度借りよう。

台所から「キョーン出来たからきてー」




さてハルヒの手料理。見た目は普通、匂いはVery Good

「いただきます」と俺が言いカレーを口へ運ぼうとすると、ハルヒは真剣な顔でこちらを見ている。

く、、、食いずらいな・・・

とりあえず口へカレーを運び味の調査。



「お、、、上手いじゃん」  声が出てしまった。

「本当っ!?」とハルヒが超がつくほど嬉しそうな顔で

「あぁ、本当」

「よかったー実は人に料理出すのは初めてなの」

ハルヒはまた台所へ戻ってサラダを出してきた。

「これも食べなさい」


それから少し雑談していると

「キョンはこれからSOS団をどうしたい?」


俺は少し考えてから

「いままで通りでいいんじゃないか? これでも俺はかなり楽しんでたし、朝比奈さんや長門、小泉、そしてハルヒと出会えて俺はとても嬉しい」

「ふ〜ん、そうなんだ、じゃぁ他の団員と私はどう思ってる?」

「そうだな・・・。まぁ普通に仲間でまとめるのもなんだし、俺の宝かな・・・まぁなんか上手くいえないけどな」

「そう、宝か・・・嬉しいじゃない。 なんか色々と雑用させてごめんね。」 ハルヒが謝るなんて・・・なんか気分が狂うぞ・・・

「気にするな!色々とこき使われたときもあったが今ではいい思い出だ。一年前、初めてお前と出会ったとき俺はハルヒの事を変人と思っていたかもしれないが
、少しずつハルヒと関っていくうちにハルヒの事が色々とわかった、俺もハルヒから教えてもらったことが沢山ある、お前には色々と感謝しているし
お前についてくと楽しい」

「私だってそうよ。キョンに教えられたことだって沢山あるし」

「だから俺はハルヒについていけるなら最後まで俺は同じ道を歩む」

「SOS団の連中も多分同じ事を思っているだろう。」

「そう、これだけは忘れるな、お前は一人じゃない、何かあれば俺たちがいる、一人で行けないなら俺らがついていく」

「俺はお前が今とても大切だ」



「だから、、、、すまん意味不明な事話しすぎた」 

なんかいつのまにか色々喋ってたよ・・・無意識って恐ろしいな・・・







「キョン・・・・・ありがとう・・・」

「おいおい、お礼を言うところなんてなかったぞ?」

「うるさいわね!気分よ気分!」 

心からの感謝が欲しかったな、俺的には。

「実は色々悩んでたのよ、あんたにあれだけこき使ったり市内パトロールとかも他の人は嫌々やってるんじゃないかって」

まぁ実際嫌々だけどな、まぁたまになら俺もハリキっていくが・・・

ハルヒは少し泣きそうな顔で

「私もSOS団の団員をかけがえの無い存在だと思ってるわ・・・」

「そしてキョン・・・あなたは私の全てを変えてくれた人、今の私がいるのもキョンのおかげ・・・」


ハルヒは大きく息を吸い





「私はキョンのことが・・・好き・・・」





横でテレビが点いていたが音がまったく聞こえない。

ハルヒはうつむき顔を赤く染めている


「あんたは宇宙人、異世界人、未来人、超能力しゃじゃないけど、いやもし本当は地球人じゃなくても今はどうでもいい」

「キョンが側にいてくれるだけで私は楽しいし幸せ・・・」






「だからキョンはずっと側にいて欲しいと思ってる」

「私も一年前キョンが初めて話しかけてきたとき私だってあんたのことを変な人だと思った」

「だけど日に日に話していくうちに私は心を動かされていった」

「でも今では、キョンがいなくなったらもう私は、、、、」

「ハルヒ」 反射的に声が出た



「俺もお前のことが好きだ」


やっとテレビの音が聞こえ始めた。


ハルヒは笑顔になり「ありがとうキョン・・・・」と言った


気ずいたら時計の針は20時を回っていた。


「ごめんそろそろ帰るわ、ご馳走様でした」

「そぅ、気をつけて帰ってね」

玄関まで見送りに来てくれたハルヒ

扉を開けると有り得ないほどの豪雨、暴風

さすがに帰れる状況じゃない、多分誰かが魔法つかっているのだろう・・・それもかなり上級の。

「うわ・・・ひどい雨・・・・」とハルヒが心配そうな顔で

「どうするかな・・・」と扉を閉めながら俺は言った

「よかったら泊まっていく?」

「いやそりゃいくらなんでも迷惑だろ・・・」

「いいわよ別に、今日は親帰ってこないし」

しかしこの状況じゃさすがにどうしようもないので

「じゃあお言葉にあまえさせてもらう」

ハルヒは大きく笑い「了解」と言った。



それより先に自宅に電話入れておこう

親は軽く承認。

まあ明日が休みだからまだよかった。

中へ再びはいりハルヒが他の部屋に行き

「服どうしよっかなぁ・・・」

「男ようの服とかないのか?」

「父親のやつならあるけど・・・」

いやそれは勘弁。

「だよね・・・私の使ってもらってもいいんだけど、サイズが合うかどうか・・・」

ハルヒの服を着るのか・・・  まぁ悪い気はしないが・・・  ってオイ!俺! 気がおかしくなってきているぞ!



俺は自分の鞄が置いてあるところにもう一つ袋があることに気ずいた

そうだった今日は体育の授業があったな・・・・

「体操着なら持っているけどそれで寝てもいいか?」

「え、もうちょっと早くいいなさいよ、探し損じゃない・・・」

「すまん忘れてた」

「まぁいいわ、それよりお風呂入る?」

次にハルヒの口から出た言葉は

「背中なら流してあげるわよ・・・」とはずかしそうに言うハルヒ

って待て待て告白してから数十分しか経ってないのにもうそんな状況ですか!? ハヤ!


だが俺から出た言葉は

「じゃぁお願いするかな」

って!!何言ってんだ俺! ストップ!時間よとまれ!俺に考える時間をくれ!  ハルヒと混浴!? 恥ずかしいはボケ!


「変態キョン・・・  そこ曲がったところにあるから先入ってて」


って変態とか言いながら入るつもりなのかよ!?

「別にいいじゃないの、もうカップルみたいなもんだし」


あぁ・・・もうだめだ・・・この流れからだと撤回は不可能だと感じた・・・


風呂場につくと俺は驚かされた

「風呂でか・・・」

どっかの露天風呂並みの大きさはある。 はぁ・・・こんな家欲しいな。


とか考えながら入浴して数分立つとハルヒが入ってきた。



正直に言おう、興奮した。


いやいやよく考えろ世界の男どもよ!目の前に大好きな女性がバスタオル一枚でいるんだぞ!?興奮しないほうがおかしいわ!?


ハルヒも頬を赤く染めている。

「ほら、背中流してあげるから早く出てきなさい」

湯から上がりハルヒの側へ歩いていく

目のやり場に困るぞ、ちくしょう・・・


「なんかゴツゴツしてるわね・・・男ってみんなこうなのかしら?」

ハルヒの発言でやっと正気が戻る

「多分な、それより親は何の仕事してるんだ?やっぱ社長とか?」

「父親は社長だけど小さな会社よ、母親は看護婦なの」

「大変そうだな・・・、一人でいる時は寂しくないのか?」

「最初の頃は寂しかったけどもう慣れた、それに今はキョンがいてくれるし」

「毎日はさすがにこれないぞ(笑」

「たまに来てくれればいいのよ!特に親のいない日とか」

そこから少し話して俺が先に風呂からあがった。



着替えてからソファーに座りぼ〜っとしているとハルヒがあがって来た。


「アイス食べる?」と聞いてきたので「あぁ」っと返事をした


ハルヒは冷凍庫からソーダ味のアイスを取り出し俺へ渡してから

「これからどうする?何かしたいことある?」

「いや、なんでもいいよ」

「駄目よ、仮にもキョンはお客の立場なんだから!」

「じゃぁゲームとかどうよ?」

「いいわよ、どれをやる?」

とりあえず俺はゲームソフトが入ってる棚へ向かいちょうど目に付いた格ゲーを取り出しハルヒに渡した。



さてハルヒの嫌いなことはなんだったろう?

そう負けることが嫌いなのだ

てことは俺が負ける事になるのだ。てゆーかハルヒが強すぎて勝てない・・・



それから色々とゲームを変えてハルヒに挑んだがもちろん全敗


あぁ俺はゲームでもこいつに勝てないのか・・・

「キョン弱いわねー、もう少し本気だしなさいよ」

本気も何も最初ッから全力でやってましたよ・・・

「さぁもう一戦!」と嬉しそうにハルヒが言う

まぁ泊めてもらってる身だし付き合ってやるか・・・




楽しいことをやっている間は時が経つのが早い。

電子時計はAM1;00を表示している。

さすがに俺もハルヒも眠気が襲ってきたので寝ることにした。


「俺は何処で寝ればいいんだ?」

「そういえば考えて無かったわね・・・この家予備の布団とか無いのよね・・・」


「・・・」っと黙り込むハルヒ

そして閃いたように

「そうね、、、私のベットで寝なさい」

まぁ、予備の布団が無いって時点で少しは予想していたが・・・ね・・・


「二人も入れるのか?」

「え、一緒に寝るつもりだったの? まぁいっか・・・多分大丈夫」


何、俺はてっきり一緒に寝るのかと思ってた・・・ていいのかよ。



ハルヒの部屋へと向かい扉を開けるとまた驚く俺。

「ここってお前の部屋・・・?」

「そうよ?」

「でかいな・・・」 俺の部屋の3倍ぐらいはあるぞ・・・



もうさすがに眠いのかベットへ向かうハルヒ。

ダブルベットより少し小さめのベットだ。

ハルヒが先にベットに入り

「ほらさっさと寝るわよ」 と言って電気を消す準備をしている。

俺はとりあえずベットの中に入りハルヒに背を向けて寝ることにた。



だ、が!

「ちょっとキョン!」とハルヒが怒ったような声を出したので振り返ると

こうゆう場合は事故か?それともハルヒがしてきた事か?

いきなり唇を俺の唇へ・・・・いわゆるキスというやつだ・・・

これで俺はセカンドキスとなるのか、でもあれは夢(俺は夢と強制的にしている)だから違うのか?


「ちょっ・・・ハルヒ?」



ハルヒは少しニヤけながら「今のは事故!」と


「いやだって今のは、、、」 ハルヒが口を手でふさいできた。


そしてとても小さな声で「ありがとう」と呟いた

「ん?なんかいったか?」 といちよう聞こえなかったような口調で言っておく

「いや何にも言ってないわよ?空耳じゃない?」


いや俺には確かに聞こえていた。 まぁ今の「ありがとう」は心からの感謝として受け止めておくとするよ。



「もし私が寝ている間に変なことしたら死刑だからね!」


んなことしませんよ・・・


















目がさめた、やはり他人の家で寝るのはあまり落ち着かない

電子時計の表示している時刻はAM3;40

俺の横ではハルヒが寝ている。

しかもいつのまにか俺の腕に頭を乗っけて枕代わりにしている。

そして俺の頭の下にはハルヒのマクラが

「いつのまに・・・」

ハルヒの寝息はまったく聞こえない。 息吸ってるのか?

振り返ればこの一年間本当に色々とあったな・・・ 思い起こせば、、、まぁ今は考えないことにしよう

俺はハルヒの頭を撫でてからこちらに抱き寄せて

「俺は一生お前についていくからな・・・無茶だけはするなよ・・・」と耳元で囁いといた

まぁ聞こえてないから意味ないけどね。

マクラをハルヒの頭へ移してから俺は再び寝ることにした。




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後書き、
二作目がいきなりこんな展開か・・・
まぁ色々変なところあると思いますが気にせず。
ここまで読んでくれた方まことにアリガトー(^▽^)ゴザイマース。

多分この「涼宮ハルヒの幸福」は続きます。
よければ今後も見てくださいませ。