Truth nightmare 11/22(水曜)






遅い…

ハルヒが集合時間に遅れるなんてありえない…

しかも10分も…

電話は繋がらない。

どうしたんだよ…ハルヒ…



今日は市内探索の日、俺とハルヒ以外は皆休み…


だんだんと心配になってきた…




「はっ…」

「ごめん遅れた!」

「よぅ、どうしたんだよ、遅れるなんて珍しい…」

「ちょっとね…、あんただけ?」

「ああ、他の三人は休みだ」

「そっ、じゃあ行きましょ」

俺は手を突き出した

「何よ?」

「罰金だ」

「わかってるわよそんくらい…」



とりあえず昼食の時に罰金は回して探索することに…

「どうしたんだハルヒ?なんか元気ないぞ?」

「う、ううん、平気…」

口調が変わるほどの事があったのか…

「言ってみろよ」

「だからなんでもないってば!」

「じゃあいいや…」

その後少し沈黙してからハルヒが

「今日ね…変な夢を見たの…」

「それで?」

「夢なんだけどね…すごい現実感があったの…」

「何があったんだ?」

「市内探索中にね…キョンが…、、、やっぱやめとく…」

俺がなんだよ…

「そうだよ、どうせ夢なんだからあるはずが無いもんね…」

「俺がどうしたんだよ…」

「夢! 気にしないで!」と笑顔になった。

「そうか…」

「それよりキョン!どこいく?」

「その辺ブラブラしようぜ」

「そうね」





俺らが歩いてる道は住宅街

ハルヒはソワソワしている…

「キョン…手繋がない?」

「えっ、あぁ別にいいが…」

ハルヒからこんなこと言われるなんて思いもしなかった…

ハルヒの手が震えている…

「大丈夫か?」

「ここ…」

「?」

ハルヒが見ているのは今にも崩れそうな小屋…

「なんか不思議でもありそうだな、入るか?」

「だめっ!」とハルヒが大声で 

「あっ…ごめん…大声出しちゃって…」

「いや別にいいんだ…」

本当にどうしたんだよ今日のハルヒ…

そのまま歩き続けると工事中のビルの前に来た。

「ここ何が出来るんだろうな」

「さぁ?デパートでも出来、、っっ!! キョン!」

とハルヒは叫んで俺の手を引っ張った。

「うわっ!」

そのまま尻餅ついた。

俺はハルヒの方を振り向いて「何するんだよ!」と叫んだ

ガッシャーン!

後ろでものすごい音が響いた…

俺は振り返ると工事に使っている大きな鉄パイプか何本も転がっていた…

ハルヒは足の力が抜けたようでその場に座り込んでいる。

「なっ…」

「よかった…」

ハルヒの頬に小さな水が流れていった。

「ハルヒ!?どうしたんだよ?」

「よかった、本当によかった…」と呟き続けている

「なんでわかったんだ…?」

「さっきの夢の話なんだけどね…実は…」









それを聞いて俺は硬直した…

「だから私が…なんとかしなきゃ…」

「ハルヒ…すまん…」

「キョンは悪くないよ…」

「とりあえず立とう…」

俺は手をハルヒに差しのべた。

ハルヒはその手をしっかり掴み立ち上がり俺に抱き付いてきた。

「ハルヒ… 頼むぞ…」

「うん… 絶対に助ける… 私が…」

「ほら、行こう…」



正直足が震えていた。






































俺はこの後…


































何回も死ぬ……