My Santa Claus
 

今年もあのシーズンがやってきた。
クリスマスねぇ〜。俺には縁の無い話だ。
 
「何言ってんだ。お前には涼宮がいるだろ?」
 
黙れ谷口。いつもお前はそれだ。いくらクリスマスだからってハルヒが何かする訳でもないだろうに。そりゃもちろん、何かあったらいいな〜とは思うが。
 
「だってキョンは涼宮さんと付き合ってるんじゃないの?」
 
国木田。それは違う。ハルヒ曰く団内恋愛は禁止だそうだ。
 
「涼宮の事だ。何をするかわからん。少なくとも俺にはわからないね」
 
俺にだってわからない。ただハルヒはクリスマスだからって変わらないだろ。
そんな俺の考えは甘かった。
 
「キョン。谷口たちと何話してたの?」
 
ハルヒが聞いてくる。なんだ、俺の会話に興味があるのか?それとも・・・・
俺が言いかけたらハルヒは軽く俺を叩いた。
「バカ・・・・」
 
バカで結構。もう慣れました。
ハルヒはその言葉にムッときたのか、窓を見つめた。
 
「クリスマスね〜。はぁ〜。」
 
俺は誰にも聞こえない程度の声で独り言を言った。言い終わってから気付く。ハルヒが地獄耳の持ち主であることに・・・・
そんな事はすぐに忘れた。正直言うと俺にとってはどうでもいい話だからな。
それから日常を繰り返して、クリスマスっていう日がやってきた。
 
「キョン君は行く?」
 
妹が持ってるのは町内会のクリスマスパーティーのチラシだ。誰が行くか・・・んなもん。
妹は母親とクリスマスパーティーに出掛けていった。
眠いな・・・。時間もあるし・・・寝るか・・・。
俺はベッドで寝た。
・・・・・・・
・・・・・・
・・・・・
なんか俺の上に丁度いいくらいの重みが・・・っておかしいぞ。俺が目を開けるとサンタの格好をしたハルヒがいた。
 
「ちょ・・・・バカキョン!!急に起きるんじゃないわよ!!」
 
なんでお前がいるんだ?
 
「キョン!!アンタ1階の窓の鍵閉めなかったでしょ?良かったわね、アタシが泥棒じゃなくて。感謝しなさい。」
 
・・・でなんでサンタの格好してるんだ?
 
「べ・・・別に・・・アンタの為にこんな格好してる訳じゃ・・・無いんだからね・・・」
 
だから何でだ?
 
「・・・この鈍感!!」
 
あ〜。はいはい。わかったよ。ハルヒは俺のためにこんな格好をしてるんだな。
ハルヒは顔を赤らめている。こんなハルヒもかわいい。
 
「キョン。どうせ彼女居ないんでしょ。一人でクリスマスなんて悲しいでしょ。団長からの救済処置よ。今日だけアタシをキョンの彼女にしてあげる。」
 
ハルヒには反論しないでおく。反論する事も無いしな。ところで、そろそろ俺の上からどいて頂けると嬉しいな。
 
「どうしよっかな〜」
 
頬に指を当てて悪戯っぽく笑うハルヒ。
 
「そうだ。・・・・・キス・・・してくれてらどいてあげる。」
 
俺には決定権無いんだろ?好きにしろ。
 
「そうじゃないわ。キョンにキスしてもらいたいの。」
 
顔を近づけてキスをする俺とハルヒ。
 
「これがキョンから私へのクリスマスプレゼントね。」
 
それで良かったのか?
 
「うん」
 
ハルヒは100Wの笑顔で言いながら俺の上からどいた。
そしてハルヒはこう言った。
「さっきのは取り消し。付き合うのは今日だけじゃなくてこれからも・・・ね?」
 
ああ。望むところだ。よろしくな。
 
「こちらこそ」
 
何だ?ハルヒ。急に改まって。
 
「何でだろう。今になって緊張してきちゃった。テヘ」
 
舌を出して恥ずかしそうな顔をするハルヒ。こんな顔見れるのも彼氏のみに許された特権だな。

今年のクリスマスは俺のかわいいサンタクロースからとってもいいプレゼントを貰ったよ・・・な?ハルヒ。
 
Fin
 
 
後書き

フェンさんほど上手い小説ではありませんね(汗
みなさん楽しんでいただければ幸いです。
彼女いないんで上手く書けません
そこの君。痛い小説って言わないで〜

メリークリスマス