Sleep Soul 11/17(金曜)公開




何もやることのない放課後の部室

眠いな・・・・・・

俺は昼食のとき残した弁当をむしゃむしゃ食っている。

オセロも将棋もカードゲームも出来ない

なぜか? 古泉がいないからだ。 なんか「組織」の定期集会だぞうだ。

ハルヒはネットサーフィン

さっきオセロやろうと申し込んだが即行で却下された。

長門は読書、朝比奈さんは手袋を編んでいる。

いつもと変わらぬ風景、見慣れた顔・・・・早く食ってくれないと腐る!と言ってるような気がする弁当のおかずたち。



だめだ・・・・限界・・・・・   おやすみ・・・・

俺は弁当の蓋を閉めずに箸だけ置いて寝始めた。


















ハルヒ(あれ?キョン寝たのかしら?弁当開けっぱなしで・・・)

みくる(キョン君寝ちゃった・・・ お弁当の蓋いいのかな?)

長門(・・・・・)

ハルヒ(もしあの箸で口をつけたら・・・・)

みくる(今キョン君の使ってた箸を使ったら・・・・)

長門(・・・・・・)

ハルヒ&みくる(間接キス・・・・・・・)

長門(・・・・・・)

ハルヒ(みくるちゃんも寝てることに気ずいてるわね・・・ 有希は読書・・・)

みくる(涼宮さんも気ずいてますね・・・ あの顔は何かを狙ってる顔・・・)

ハルヒ(先に動いたら勝てるかも!)

みくる(どうしよう・・・・ さすがに恥かしい・・・)

ハルヒ「ちょっとキョーン? 寝てるの?」

みくる(もう動くんですか・・・?)

ハルヒ「あれ?弁当残してるわね・・・ ちょっとお腹減ってたし食べるわよ?キョン?」

みくる(いいのかな? 間接キス・・・)

ハルヒ「いっただっきまーす」

ハルヒ(みくるちゃんが羨ましそうにこちらを見てるけど・・・ なんだろう・・・)
   「みくるちゃんも食べる?」

みくる「えっ!? い、いいですよ別に!」

ハルヒ「正直に言いなさいよ! 今お腹減ってる?」

みくる「えぇ・・・まぁ・・・」

ハルヒ「その手袋自分の?」

みくる「えぇ・・・まぁ・・・」 (本当はキョン君にあげるつもりですけどね・・・)

ハルヒ「鶴屋さんは元気?」

みくる「えぇ・・・まぁ・・・」

ハルヒ「キスしたい?」

みくる「えぇ・・・まぁ・・・っっっ!? え、あ、いや、、冗談ですよ冗談!」

ハルヒ「したいんでしょ〜? 今なら見てないフリしてあげるわよ?」ニヤケ面で

みくる「い、いえ、べべ別に・・・」

ハルヒ「じゃあ私がしちゃうけどいい?」

みくる「え、ええ? 本気ですかぁ!?」

ハルヒ「本気よ! 別にキョンが嫌いなわけじゃないしキスぐらい!それに気ずかないだろうし」

みくる「そそそそ、それは・・・」

ハルヒ「ほ〜ら、みくるちゃんからしてもいいわよ!」

みくる「いえ、別に・・・」

ハルヒ「ほら!ほら、早く!」

みくる「おっおお押さないでくださいよ、あっあ!」

ハルヒ「やるじゃない、みくるちゃん!」

みくる「わ、わわわわわわ私!!! なんてことを!!!」

ハルヒ(顔真っ赤だわね・・・・)
   「じゃあ次私!」

みくる「あわわわわわ・・・ わ、わわ・・・私・・・・」

ハルヒ「みくるちゃんのような簡単なものじゃないわよ! キョン!」

みくる「え、それどうゆう意味ですか・・・?」

ハルヒ「言葉通りよ! ただのキスじゃないってこーと!」

みくる「い、いいいいい、いいんですか?そんな事しちゃって!?」

ハルヒ「いいのよ、どうせ起きないんだし!」

みくる「涼宮さん・・・・」

ハルヒ「いくわよ、キョン。 これ私も初めてなんだからね!第一号ってことを感謝しなさいよ!」



みくる(見えないけどわかる・・・ 確実に舌を入れてる・・・)

ハルヒ「ふぁ・・・んっ・・・んっん・・・はぁ・・・」










なんだこの感じ? てゆーかなんで俺は砂漠にいるんだ?

瞬間移動?テレポート?ワープ?

誰も居ない・・・ ん? 向こうから何かものすごいスピードでとんでくっ!! ぶわっ!!

口あたりに直撃・・・  「っった・・・・なんだこれ・・・」

どうやらゴムボールのようだ・・・

やれやれ・・・  って、ん・・・? 肩に何か・・・ってうわっ! 蛇!? なんでこんなところにいるんだ!?

てゆーかここはどこだ! 砂漠になんで蛇かいる!? ジャングルに帰れ!

こちらを威嚇してるようだ・・・ 動かないほうがいいか?

と思ったら一瞬で俺の口の中へ入ってきた

!!!!!!!!!!!!!!!

まわりが暗くなった。 あ・・・この感じ夢か・・・ 口に違和感がある・・・ てか蛇がいるんじゃないか?

と冗談気味で考えて目を開けると 俺の視界の98%ぐらいがハルヒで埋められていた・・・

って

「ん!んんんホヒ!ハフヒ!ハヒヘッヘンハヨ!」(んっんんん!おい、ハルヒ何やってるんだよ!)

「! フォン、ヒタホヘ、ヘホハファフハヒファハ」(キョン、起きたのね、でも離さないから)

何言ってるかわかんないけど直接脳へ言葉が伝わってくるような気がする・・・

「わへほほ!ヒハホヘホヘヘフヒハヒ、ハヒハッヘハンハヨ!」(離せよ!てか俺の寝てる間に何やってるんだよ!)

「ヒヒハハイヘフヒ! ヒフォヒヒヒハン!」(いいじゃないの別に! 気持ちいいじゃん!)

「フオイハフホフハヒヒャハイ!」(そうゆう問題じゃない!)

「んっんん・・・はふ・・・・あぅ・・・あぁ・・・」

「ヒホイハフヒホヘハフハ!」(気持ち悪い声出すな!)

「ふん」 と言ってようやく離した

朝比奈さんはすごく顔が真っ赤・・・

長門は・・・・特に興味ないようだ・・・読書し続けている・・・

「ハルヒ・・・何のつもりだ・・・」

「別に、ただの暇潰しよ!」(もう少しぐらいやらせてくれてもいいじゃない・・・)

「暇つぶしって・・・ なにふざけた事言ってんだよ!」

「いいじゃないのべつ、、、」

「ふざけんなよ・・・」

「キョン・・・ 怒ってるの?」

「当たり前だ」

「ごめんなさい・・・」 とハルヒがうつむいて

「えっいやすまん俺が悪かった! ハルヒ、謝るな! らしくないぞ!」

「ごめん・・・さすがに・・・怒るよね・・・ ごめん・・・」

「だから謝るなって!怒った俺も悪かった! お相子だ!」

「許してくれるの・・・?」 と少し涙ぐんでいるハルヒ

「あぁ、許す! だからもう涙を拭け!」

「キョンは優しいね・・・」

正直今のハルヒの顔はドキッとした。もし初めて会った人にあんな顔されたら間違えなく一目ぼれするだろう・・・

「もう泣くなって! 朝比奈さんだって見てるんだぞ!?」

そう言うと

「わ、わ私邪魔ですよね!? 失礼します!」 と言って出て行った。 それを追いかけるように長門も出て行った。

「二人っきり・・・ね・・・」

「そうだな・・・」

「ねぇ・・・キョン・・・」

「なんだ?」

「私ね・・・キョンの事が・・・好きなのかも・・・」と頬を染めて

「しってたさ・・・」

「え、どうして?」よ驚いたような顔で

「好きじゃなくてあんな事は出来ないだろう・・・」

「じゃあ私が付き合って、って言ったらどうする・・・?」

「いいぞ、別に」

「本当に?」

「あぁ、さっきのだって嫌なわけでは無かったさ、ただいきなりは無しだって言いたかったんだ」

「・・・・・今ならいいの・・・?」

「あぁ」

「やっぱ止めとく!」

「どうしてだ?」

「今後のお楽しみとしてとっておく!」と笑顔で

「そうか・・・ ちゃんと欲を抑えとけよ」

ハルヒはフフンッと笑って団長席へ戻っていく

俺も椅子へ座った





弁当が食われている・・・  残っているのはハート型に集まっている米粒たち。





あんなことしなくても正直に言えばいいものを・・・  かわいいな・・・



「なぁハルヒ」

「何よ?」

「やっぱ、なんでもない」

「いいなさいよ!」

「忘れろ!」






愛してるよ・・・・